"真のDX推進"のためのデジタルアダプションプラットフォーム導入! これからの成長戦略を見据え取り組む社内システム活用。

Cloud CIRCUS 広報部

 

クラウドサーカス株式会社が提供する、デジタルアダプションプラットフォーム「Fullstar」を導入したお客様の事例をご紹介します。

 

今回は、株式会社トムス・エンタテインメント 情報システム部部長 河瀬彩紀様 情報システム部 高瀬麻実様に取材をさせていただきました。

 

 株式会社トムス・エンタテインメント
https://www.tms-e.co.jp/

1.会社紹介

アニメーション作品の企画・制作・販売・配給及び輸出事業をトータルかつグローバルに展開。

『ルパン三世』『それいけ!アンパンマン』『名探偵コナン』に代表される国民的アニメ作品の継続的な制作を行い、そのノウハウを基に2022年からアニメーション制作の効率的な工程管理ができる「ProGrace」をリリース。

2.導入背景

橋口:
まずは、今回Fullstarをご導入いただいた経緯について教えてください。

河瀬様:

デジタルアダプションプラットフォーム(以下DAP)を導入し、社内で利用するシステムの活用を促進し、真のDXを進めていくために導入しました。

弊社では複数のサービスを導入し、社内で利用しています。ただ、活用が上手く進んでいないサービスもあり、本来の導入目的が達成できていないこともあります。そもそもDXを推進する理由は、「競争優位性を確保すること」と社内で考えており、導入しただけでは優位性を確保している状態とは言えないため、より活用を促進するような動きをしたいと考えておりました。

 

高瀬様:

「日々ツールが更新されていく中でマニュアルの作成を簡易化させたい、 またどのようなユーザーに対してもしっかり情報が伝わるようなマニュアルを提供したい」という思いから導入を行いました。

元々利用促進のために情報システム部でマニュアルを作成はしているのですが、やはり見てもらえなかったり、問い合わせが多かったりと、マニュアルだけでは情報の伝達が困難と感じており、その問題を解決するためにFullstarを導入する流れになりました。

また、全社的にDAPの導入は進めていっているのですが、まずは「ProGrace」という社内の従業員向けに展開しているツールに導入をしていこうとなりました。

 

河瀬様:

弊社では制作工程管理システムをアジャイル開発し、昨年より稼働を開始しました。

社内に浸透させるにあたって、ただ構築するだけでは意味が無く、ツールを使いこなしてもらう仕組みを作るためにデジタルアダプションを利用しよういう運びになりました。

アジャイル開発のために日々更新されるシステムに対し、作成にかかる時間や参照してもらうための方法などの課題に対し、Fullstarのツールで情報の配信が出来ることはチュートリアルのメリットであると感じております。

TMS_河瀬さん2.jpg

3.Fullstarを選んだ理由

橋口:
そのような状況でFullstarを選んだ理由を教えてください。

高瀬様:

Fullstarを選んだ理由は大きく2つあります。

 

1つ目は、Fullstarのプラン設計が弊社にマッチしていたことです。

まずは他社と違い、ずっと無料で使えるプランがあるため、そのプランで実際にチュートリアルを作成し、使用感や動きを確認することができました。

初めてDAPの導入に取り組むため、先に検証ができたことは非常に大きかったです。

また、所属している情報システム部としては、DAPを「自社プロダクト」「自社が導入している他社サービス」のどちらにも展開していきたい構想があります。

複数のサービスで活用することを想定した際に、Fullstarの上位プランでは無制限に活用ができるため、「最終的な弊社の活用理想像」とFullstarのプラン設計が非常にマッチしていると感じました。

 

河瀬様:

会社としてDAPを活用していきたいのは間違いないのですが、いきなり数百万円~数千万円の投資を意思決定できるかというとそうではありませんでした。

導入すると直接的に売上が上がるようなサービスではなく、非常にROIを算出しづらい分野でもあるため、初期の投資を抑えて取り組みたいとも考えておりました。

 

高瀬様:

2つ目は、チュートリアルの出し分けを柔軟に行えることです。

具体的には、モバイルとPCでの出し分けやユーザーのIDに応じた出し分けを自動で行いたいと考えていました。

Fullstarではそれらの出し分けをシンプルに行えることができ、求めていた機能が備わっており、DAP導入で実現したいことができると判断しました。

4.活用方法

橋口:
Fullstarの具体的な活用方法を教えてください。

高瀬様:

まずはマニュアルで設けていた内容をそのままチュートリアルで作成しております。そしてユーザーが困った際に操作を画面上から確認できるように、チェックリストとして公開し、ツール内で操作方法が確認出来るような実装をしております。

最も利用率が高いチュートリアルは、全利用者の80%以上が利用してくれており、マニュアルだけではリーチしづらかった人にも利用を促すことができています。

 

また、Fullstarとは別にクラウドサーカスのチャットボットツール「IZANAI」も活用しており、こちらから改善要望やチュートリアルで解決できない問い合わせなどを受けるようにしております。



5.導入効果

橋口:

導入の効果を教えてください。

 

高瀬様:

コンテンツ作成の時間を1/5に削減出来、さらにはクオリティを上げることが出来ました。

 

今まで月にマニュアルサイトの作成には4,5時間要していたのですが、チュートリアルの作成は1時間ほどで完了し尚且つ複数人で作成を行う場合であっても、ある程度形式を合わせて作成をすることが出来る為コンテンツとしてもクオリティがあがりました。

 

また今までは自部署内でしか利用していなかったのですが、他部署からも使ってみたいという声が上がっており自分たちの活動によってより社内のDX化も促進できていると感じます。

 

河瀬様:

情報システム部としては、やはりシステムは導入して終わりではなくしっかり活用しDXを推進していきたいと考えています。

しかし、社内の利用者も忙しい中複数のサービスを日々活用していく必要があり、頭ごなしに「もっと活用してくれ」というのは得策ではありません。

そのような中で、「情報システム部として利用者にもっと活用してもらえるような創意工夫をしていること」が、Fullstarを通し、利用者にも伝わっていると感じています。

情報システム部としての思いや努力が今まで以上に目に見えるようになることで、利用者側も応えたいと感じ、活用を進めてくれるようになっていると思います。


スクリーンショット (1053).png




6.今後の活用

 

橋口:

今後の活用について教えてください。

高瀬様:

社内で利用しているサービスにDAPをどんどん適用していきたいと考えています。

現在はPOC期間と定めており、一部サービスにしか利用していませんが、今後弊社で利用しているサービスではできる限りFullstarのチュートリアルやツールチップを設定し、ユーザーが迷わず利用できるサービスを増やしていきたいです。

 

河瀬様:

社外ユーザーのツール利用分析に活用したいと考えております。

今までは段階的な利用をしており、社内だけの利用に留まっていたのですが、今後は社外の方にも利用してもらうことを予定しております。社内ユーザーからは直接ツールに対する生の声が聞けていたのですが、社外ユーザーからはそうはいきません。社内ユーザーより利用状況を把握しづらくなるのは間違いないので、Fullstarのアナリティクス機能を使って利用状況を可視化していきたいと考えております。

橋口:

お忙しい中ありがとうございました!

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