近年、プログラミングの知識がなくてもアプリやWebサイトを開発できる「ノーコードツール」が注目を集めています。
エンジニアに依頼せず、自分たちの手で業務アプリやECサイトを構築できる手軽さから、スタートアップから大企業まで幅広い企業が導入を進めています。一方で、ツールごとに機能や使いやすさ、対応できる業務範囲に違いがあり、どれを選べばよいのか悩む方も多いはずです。
本記事を読めば、数あるノーコードツールの中から、あなたの目的や課題に合った最適なツールが見つかります。 ツールの基礎知識からおすすめのノーコードツールと選び方のポイント、詳細な比較表、導入のメリット・デメリット、成功事例まで、専門家の視点で徹底解説します。
目次
ノーコードツールをプロの目線で、目的別に厳選しました。すぐに知りたい方はこちらからご覧ください。 マニュアルの有効活用・社内問い合わせ削減をしたい方へ ワークフロー・経費精算・CRM・ERPなど様々な業務システムを「操作に迷わなくする」仕組みで、社内問い合わせを90%削減・マニュアル閲覧率向上!
会社の公式HPやサービスサイトを作りたい:STUDIO、BlueMonkey
社内の申請業務や顧客管理を効率化したい:kintone、Salesforce
本格的な自社アプリやWebサービスを開発したい:Bubble、yappli
社内の情報共有やドキュメント管理を円滑にしたい:notion
既存のWebやEC・社内システムのUIUX向上を図りたい:KARTE、Fullstar
ノーコードツールとは、プログラミングの知識がない人でも、Webアプリや業務システム、ECサイトなどを直感的な操作で開発できるツールです。
ドラッグ&ドロップなどの簡単な操作で、部品を組み合わせるようにアプリを作れるのが大きな特徴です。自社の業務に合ったアプリやサービスをスピーディに構築できるため、現場主導でのDX推進や業務効率化にも貢献します。
上のように、kintoneのツール上にデジタルガイドを表示して、操作を自動案内してくれる仕組みは、デジタルアダプションプラットフォームと呼ばれるノーコードツールで、システム改修無しに操作性やUIUXを自社独自に設計することができます。
このような仕組みを作成する画面はこちらです。
ノーコードでITツール上にガイドを設置できるツール「Fullstar(フルスタ)」です。
このようにプログラミングスキル無しにやりたいことを実装可能で、非エンジニアでもアイデアを素早く形にできる柔軟性の高さがノーコードツールの魅力です。
関連記事:ノーコードツールとは?メリット・デメリットとおすすめツールを徹底解説!
ノーコードツールは目的に応じてさまざまな分野で活用されています。以下の3つの用途が代表的です。
本記事では、ノーコードツールのメリットや注意すべき点、自社に最適なツールを選ぶためのポイントを、具体的な事例やおすすめツールとあわせて解説します。
記事の後半では、用途別に選べるノーコードツールもご紹介しているので、「今すぐツールを比較したい」という方はそちらもぜひチェックしてみてください。
ノーコードツールの概要について紹介しましたが、具体的にどのような仕組みで成り立ち、どんなことができるのでしょうか?
以下では、ノーコードツールの仕組みと、活用することで実現することについて解説します。
ノーコードツールは、あらかじめ用意されたテンプレートやパーツ(コンポーネント)を組み合わせることで、直感的にアプリやWebサービスを作成できる仕組みになっています。
たとえば、日報管理や経費申請などのテンプレートをベースに、チェックボックスやテキスト入力欄などのパーツを追加・編集することで、自社に最適な形にカスタマイズが可能です。
実際にWeb制作管理ができるCMSツール「Bluemonkey」では、Webサイトのブロック単位でテンプレートが用意されており、こちらを挿入、テキストや画像を登録・編集するだけでWebサイトの制作が可能になっています。
画面上の操作と完成イメージがほぼ一致するため、非エンジニアでもスムーズに開発できるのが大きな特徴です。
ノーコードツールを活用することで、専門的な知識がなくても効率的にアプリやWebサービスを開発することが可能です。具体的には、以下のようなことを実現できます。
こうした特性から、特にスピードが求められるスタートアップや、新規事業の立ち上げにおいて支持されています。
ノーコードツールの概要について紹介しましたが、よく似たものに「ローコードツール」があります。以下の章では、両者の違いについて解説します。
一切コードを書かずにアプリ開発ができる「ノーコード」に対し、必要に応じて一部のコードを書く必要がある「ローコード」があります。それぞれの開発方法の違いや特徴を理解し、自社に適切な方を選ぶことが大切です。
本章では、ノーコードとローコードの開発方法における3つの違いについて解説します。
ノーコードとローコードの最大の違いは、「ソースコードを書く量」にあります。
ノーコードツールはその名の通り、ソースコードを一切書かずにアプリケーションや業務ツールを作成できるのが特徴です。直感的な操作だけで開発が進められるため、専門的な知識がなくても扱えます。
一方ローコードツールは、基本的にはコードなしで操作できますが、より複雑な処理やカスタマイズを行う際には一部コーディングが必要です。自社のリソースや目的に応じ、より適した方を選択しましょう。
ノーコードツールは、用意されたテンプレートや機能の範囲内で開発を進めるため、対応できることに制限があります。自由な設計や細かなカスタマイズは難しく、仕様の多くがツール側で決まってしまうのが特徴です。
一方、ローコードツールは一部にコード記述が可能なため、より柔軟な対応や機能拡張が行えます。完全なフルスクラッチ開発ほどの自由度はありませんが、ノーコードでは実現できない要件にも対応できるのが大きな強みです。
ノーコードツールは、プログラミングの知識が一切不要で、ドラッグ&ドロップの直感的な操作だけでアプリやWebサイトを開発できます。そのため、エンジニアでなくても業務担当者や非IT人材が主体となって開発を進めることが可能です。
一方、ローコードツールは基本操作はノーコードと同様ですが、機能の拡張やカスタマイズを行うには一部コードの記述が必要になります。最低限のプログラミングスキルが求められる点が大きな違いといえます。
ノーコードツールについて詳しくわかってきたところで、実際に選ぶときのポイントについてみていきましょう。
ノーコードツールは多様な製品が存在するため、安易に選ぶと「使いにくい」「求める機能がない」といった課題に直面する可能性があります。ノーコードツールを実際に導入する際には、特に以下の5つのポイントに注目することが重要です。
各ポイントについて解説します。
ノーコードツールを選ぶ際は、自社の目的を達成するために必要な機能が揃っているかを確認することが重要です。
たとえば、テンプレートやパーツが求める業務内容に適しているかに加え、ワークフロー設定や通知機能、アクセス権限の管理、ユーザー管理機能などの業務支援機能もチェックする必要があります。
たとえば、業務アプリ作成に強い「kintone」では、用途別のアプリテンプレートや豊富な外部連携機能が用意されており、実際の運用を見据えた柔軟な対応が可能です。
ノーコードツールを選ぶ際には、クラウド型かオンプレミス型かといった提供形態も重要な判断基準です。
クラウド型はインターネット環境があればどこからでもアクセスでき、テレワークにも対応しやすい一方、オンプレミス型は自社内のサーバーで運用するため、高いセキュリティ性が求められる場合に適しています。
コストや運用管理の負担、社外からの利用可否などを踏まえ、自社の利用目的と要件に合った形態を選びましょう。
既存システムや他のクラウドサービスとの連携が柔軟に行えるかを確認することも、ノーコードツールを選ぶ際はとても重要です。
たとえば、データベースやワークフロー管理システム、クラウドストレージ、RPAツールなどと接続できるかによって、業務全体の効率性が大きく左右されます。
ツール単体の機能だけでなく、社内のIT環境全体との連携を意識して選定することで、より実用的で持続可能な業務改善が実現します。
ノーコードツールは誰でも使えるのが魅力ですが、実際の業務で活用するにはUI/UXの分かりやすさや操作性の高さが欠かせません。特にプログラミング未経験の従業員が使う場合、直感的に操作できないと混乱を招くおそれもあります。
もし導入したツールの定着や操作習熟に課題がある場合は、デジタルアダプションプラットフォームを活用するのも一つの手です。デジタルアダプションとは、新しい技術やツールを導入し、従業員が日常業務で効果的に活用できるようにすることを指します。「Fullstar」のようなツールを使えば、画面上に直接操作ガイドを表示できるため、操作ミスや不要な問い合わせを減らし、誰でも使える環境を整備することが可能です。
関連記事:デジタルアダプションとは? メリットやデメリット、社内システムでの活用が増えている理由を解説
ノーコードツールのコストは、無料プランから高額なプランまで幅広く存在しますが、価格だけで判断するのは危険です。
必要な機能やサポートが不足していれば、運用に手間がかかり、結果的にコストが増す可能性があります。逆に高機能なツールでも、自社に不要な機能が多ければ費用対効果は低くなります。
導入目的と照らし合わせて必要十分な機能が備わっているか、学習や運用に無理がないかを見極めたうえで選定しましょう。
マニュアルの有効活用・社内問い合わせ削減をしたい方へ ワークフロー・経費精算・CRM・ERPなど様々な業務システムを「操作に迷わなくする」仕組みで、社内問い合わせを90%削減・マニュアル閲覧率向上!
ノーコードツールは、プログラミングの知識がなくてもアプリや業務システムを開発できる手軽さが魅力ですが、機能や使いやすさ、対応業務の範囲はツールによって大きく異なります。
ご紹介する10個のツールを一覧で比較できる表にまとめました。自社の目的と照らし合わせながらご覧ください。
ツール名 | 主な用途 | 料金(目安) | 日本語 対応 |
特徴 |
---|---|---|---|---|
yappli | スマホアプリ開発 | 要問合せ | 〇 | サポート体制が充実。 大企業向け。 |
click | スマホ・Webアプリ開発 | 月額2万円~ | 〇 | 日本製。SNSやECなど 幅広いアプリに対応。 |
Bubble | Webアプリ開発 | 無料プランあり | △ (一部) |
高機能でカスタマイズ性 が高い。海外製。 |
kintone | 業務アプリ開発 | 月額780円/人~ | 〇 | 豊富なアプリテンプレート。 非IT部門でも使いやすい。 |
Fullstar | チュートリアル作成 | 無料プランあり | 〇 | システム画面上に操作ガイド を表示。定着を支援。 |
Salesforce | 顧客管理・業務効率化 | 要問合せ | 〇 | 様々なシステムとの連携が強力。 拡張性が高い。 |
notion | ドキュメント・情報管理 | 無料プランあり | 〇 | オールインワン。 タスク管理からDBまで対応。 |
Bluemonkey | Webサイト制作(CMS) | 月額5万~ | 〇 | BtoB向け。 サポートが手厚い。 |
studio | Webサイト制作 | 無料プランあり | 〇 | デザイン性が高く、 直感的な操作が魅力。 |
KARTE | Webサイト改善 | 要問合せ | 〇 | ユーザー行動を可視化し、 個別アプローチが可能。 |
ここでは、注目されているノーコードツールの中から、「自社ツール・アプリ開発」「業務システム開発・改修」「Web制作・EC改善」の種類別に、おすすめのノーコードツールを厳選してご紹介します。導入の参考にぜひご活用ください。
「Yappli(ヤプリ)」は、スマートフォン向けアプリの開発に特化した国産ノーコードツールです。直感的な操作でアプリを構築できるほか、運用やデータ分析も一元的に行える点が大きな魅力。Android・iOSの両方に対応しています。
マーケティング支援やアプリストア対策など、導入後のサポートも充実しており、トヨタやヤマハなど大手企業にも多数導入されています。ネイティブアプリ開発を検討中の企業におすすめのツールです。
こんな人におすすめ: マーケティング施策として高品質な公式アプリを開発したい、サポート体制を重視する企業担当者。
導入事例の声: Yappliを選んだ理由は、第一に管理画面が分かりやすく、自分達で運営するイメージが持てたことです。また事前に自分のスマートフォンのデモアプリで動作を確認できるのも大変便利です。基本的に1人で運用していますが、すぐに管理画面の扱いに慣れることができ、変更したい点も即時に編集・反映できるためPDCAをスピード感持って回すことができています。(株式会社BAKE様)
参考:yappli 公式サイト
「Click」は、日本製の汎用型ノーコードツールで、スマホアプリやWebアプリを簡単に開発できるノーコードツールです。地図、チャット、検索、決済などの基本機能が揃っており、SNSやEC、業務アプリまで幅広く対応しています。
日本語に完全対応しており、英語UIに不安がある方でも安心して利用可能。ビジュアル操作で直感的に開発できるため、初めてノーコードに挑戦する中小企業やスタートアップにもおすすめです。収益化機能も内蔵されています。
こんな人におすすめ: 日本語のサポートを重視し、スピーディーにアプリのプロトタイプを開発したいスタートアップや中小企業。
ユーザーの声:Clickは日本語に対応しており、エレメントを組み合わせるだけでアプリが完成する点が優れています。また、アプリをプロジェクトベースで他の人と共有できる機能も備えているのが便利です。(小田急電鉄株式会社)
参考:Click 公式サイト
「Bubble」は、全世界で200万人以上が利用するWebアプリ開発に特化したノーコードツールです。プログラミング不要で複雑な機能も実装でき、ドラッグ&ドロップで直感的に操作でき、特にスタートアップや個人開発者から高い支持を得ています。
英語UIながら、日本語の解説やコミュニティも充実。柔軟なデザインカスタマイズや多彩なプラグイン対応により、独自性の高いプロダクト開発にも向いています。無料プランが備わっているため、まずはお試し感覚で利用してみるのをおすすめします。
こんな人におすすめ: テンプレートに縛られず、複雑な機能を持つ独自のWebサービスを開発したい個人開発者やスタートアップ。
参考:Bubble 公式サイト
画像引用元:kintone 公式サイト
「kintone」は、サイボウズが提供する業務システム向けノーコード・ローコードツールで、自社に最適なアプリをドラッグ&ドロップで簡単に作成できます。
日報や顧客管理、申請業務など幅広い業務に対応し、データベース管理やワークフロー、社内コミュニケーションも一元化できるのが特徴です。ITスキルがなくても操作しやすく、必要に応じてJavaScriptでのカスタマイズも可能。
多言語対応で、国内外のチームでもスムーズに活用できます。
こんな人におすすめ: Excelや紙での管理に限界を感じている、非IT部門の業務担当者。
導入事例の声:kintoneの画面は分かりやすく、リモートでのネットワーク環境でもサクサク快適に動いてくれます。たとえ遠くに離れていても、画面を見せながら不自由なく教えることができるため助かっています。(日清食品グループ)
関連記事:kintoneアプリ活用で業務効率UP!マニュアル作成完全ガイド
マニュアルの有効活用・社内問い合わせ削減をしたい方へ ワークフロー・経費精算・CRM・ERPなど様々な業務システムを「操作に迷わなくする」仕組みで、社内問い合わせを90%削減・マニュアル閲覧率向上!
画像引用元:Fullstar 公式サイト
Fullstarは、SaaS企業向けに設計されたノーコード型カスタマーサクセスツールです。画面上にチュートリアルやガイドを表示することで、顧客のセルフオンボーディングを支援し、利用定着率を高めます。
また、エンゲージメント調査や顧客行動の可視化、タスク自動配信など、LTV最大化に必要な機能を幅広く搭載している点が特徴です。専門知識不要で導入でき、プロダクトツアー作成の工数削減にも効果を発揮します。フリープランもあり、気軽に試せる点も魅力です。
こんな人におすすめ: 社内システムの操作に関する問い合わせや差戻しが多く業務負担になっている方、ユーザーの教育や利用定着を効率化したいと考えている担当者。
導入事例の声:Fullstar導入により、コンテンツ作成にかかる時間も従来の1/5に削減され、月に4〜5時間要していたマニュアル作成が約1時間で完了しています。操作も簡単でサポートも充実しておりありがたいです。(株式会社トムス・エンタテインメント様)
画像引用元:CRM向けカスタムアプリケーション - Salesforce Platform
高機能SFA/CRMツール「Salesforce」が提供するSalesforce Lightning Platformは、業務アプリをノーコード・ローコードで開発できるクラウド型の開発プラットフォームです。
ドラッグ&ドロップ操作で直感的にアプリを作成でき、Excelなどのスプレッドシートも簡単にクラウドアプリ化できます。Salesforce製品との連携により、営業・マーケティング・カスタマーサービスを横断した業務効率化を実現できるのも魅力です。
さらに、高い拡張性とセキュリティも備え、大企業のDX推進にも対応できる点が特長です。
こんな人におすすめ: 既にSalesforceを導入しており、営業データと連携した業務アプリを開発したいと考えている企業。
導入事例の声:すでに社内基幹業務の多くをSalesforceで運用していましたから、Agentforceの組み込みも自然でした。まさに“すぐに使えて、全て連携できる”という点が決め手でした」(アフラック生命保険株式会社)
参考:CRM向けカスタムアプリケーション - Salesforce Platform
画像引用元:notion 公式サイト
Notionは、ドキュメント作成・タスク管理・データベースなどの機能を一つにまとめた「オールインワンワークスペース」として人気のノーコードツールです。
直感的な操作でページや情報を自由に構築でき、テンプレートや日本語対応により初心者でも使いやすいといったメリットがあります。また、個人の生産性向上はもちろん、チームでのプロジェクト管理や情報共有にも最適です。
多機能ながらもシンプルな設計で、幅広い業種・職種に対応します。
こんな人におすすめ: 複数のツールに散らばった情報を一元化し、チームの生産性を向上させたいプロジェクトマネージャーやチームリーダー。
導入事例の声:
ドキュメントを統合的に管理していくことが、技術共有にもしっかり結び付いていく。それを感じるからこそ、多くの社員がNotionを活用してくれているのだと思います。
(株式会社サイバーエージェント)
参考:notion 公式サイト
画像引用元:BlueMonkey 公式サイト
BlueMonkeyは、BtoB企業向けに特化した国産のクラウド型CMSで、Webの専門知識がなくても直感的に操作できる設計が特長です。Office製品のような使いやすいUIにより、社内に専任担当がいない企業でも簡単にホームページを構築・更新できるため、中小企業を中心に高い支持を集めています。
テンプレートやSEO対策、アクセス解析など、成果に直結する機能が充実しており、MAツール「BowNow」との連携も可能。サポート体制も整っているため、初めてのCMS導入にも最適なツールです。
こんな人におすすめ: Webの専門担当者が社内におらず、手厚いサポートを受けながらBtoB向けのWebサイトを運用したい企業。
導入事例の声:
CMS「BlueMonkey」は、ブロックごとに感覚的に編集でき、誰でも操作しやすいところが魅力だと思います。他部署のスタッフが直接お知らせを更新したり、IRのニュースを更新したりできるようになり、タイムリーな情報発信にもつながっています。
(セフテック株式会社様)
画像引用元:studio 公式サイト
STUDIOは、コーディング不要で美しいWebサイトを直感的に作成できる国産ノーコードツールです。デザイン性の高いテンプレートや自由度の高いエディタを備え、企業サイトからECサイト、イベントページまで幅広く対応しています。
リアルタイムでの共同編集機能も搭載されているため、離れたチームでもスムーズに作業が進められます。レスポンシブ対応やアクセス解析機能も充実しており、ブランドイメージを重視したサイト制作に最適です。
こんな人におすすめ: デザインにこだわりたいデザイナーや、コーディングなしで素早くスタイリッシュなWebサイトを公開したい個人・企業。
導入事例の声:
Studioの導入によってDM校了後にサイト制作を開始できるようになり、作業効率が大幅に向上しました。この結果には、弊社のメンバーのサイト制作スキルが向上したことも大きく貢献していると思っています。
(株式会社ベネッセコーポレーション様)
参考:studio 公式サイト
画像引用元:KARTE 公式サイト
KARTEは、既存サイトにタグを1行追加するだけで導入できるノーコード型のWeb改善ツールです。ブロック単位での効果測定やABテスト、パーソナライズ配信が可能で、ユーザー行動に応じた柔軟なデザイン変更やUI改善が簡単に行えます。
また、LPOやCVR向上に直結する施策をコード不要で実施でき、マーケティング施策のスピードと質を両立できる点も魅力です。分析から改善まで一元管理できるため、運用の効率化も実現できます。
こんな人におすすめ: サイト訪問者のデータを基に、ABテストやパーソナライズ施策を高速で実行したいWebマーケター。
導入事例の声:
「自由度がとても高い」という第一印象を抱きました。ノーコードであるため使いやすいのはもちろん、多少なりコードの知識があれば、さらにカスタマイズが可能です。
(株式会社SmartHR様)
参考:KARTE 公式サイト
ノーコードツールは、専門的なプログラミング知識がなくてもアプリやWebサービスを構築できるなど、様々なメリットがありますが、注意すべきデメリットも存在します。
以下では、ノーコードツールを導入する際に押さえておきたい利点と課題について具体的に解説します。
ノーコードツールは、導入時の工数や費用の負担が少なく、スピーディーに開発を始められるのが大きなメリットです。多くのツールが無料プランや柔軟な価格設定を用意しており、小規模な導入や試験的な利用にも適しています。
プログラミング不要で直感的に操作でき、専門人材の確保や外注にかかるコスト削減にもつながります。さらに、クラウドベースで常に最新の環境が提供されるため、メンテナンスの手間も不要で、費用対効果に優れている点も魅力です。
ノーコードツールは、企画から開発・運用までのプロセスを大幅に短縮できるのが特長です。従来必要だった複雑な要件定義や仕様書の作成が不要で、シンプルなアプリやWebページなら数日以内に公開も可能です。
直感的な操作でスムーズに開発が進められるため、スピードが重視される新規事業やキャンペーン施策などと相性が良い点も特長です。
テスト開発をノーコードで行い、市場の反応を見てから本開発に移行するケースも増えています。
プログラミングの知識がなくても、使い方を覚えれば誰でも使える点もノーコードツールのメリットです。操作は主にドラッグ&ドロップで行え、テンプレートも豊富に用意されているため、直感的にアプリやWebサイトの制作ができます。
一度使い方を覚えれば、現場の担当者自身が業務に必要なツールをスピーディーに作成できるため、IT部門への依存を減らし、業務改善のスピードアップにもつながります。属人化の防止やコスト削減にも効果的です。
ノーコードツールは簡単にアプリやWebサイトを作成できる一方で、カスタマイズ性の低さがデメリットです。
提供される機能やテンプレートの範囲内でしか構築できないため、自社独自の業務フローや、過去のシステムで使っていた仕様・データの引き継ぎが難しいケースがあります。
細かな調整や独自機能の追加が必要なプロジェクトでは制約を感じやすく、柔軟な開発を求める場合には不向きといえるでしょう。
ノーコードツールは基本的にクラウド上で提供されるため、機能やセキュリティ、データの保管方法などが特定のプラットフォームに依存します。その結果、自社のニーズに合った細かな調整が難しくなる場合があります。
さらに、ツール間連携の可否もベンダーの仕様に左右されるため、想定していた業務の自動化や効率化が実現できず、生産性の向上につながらないケースもある点には注意が必要です。
ノーコードツールは手軽に開発できる反面、大規模なシステム開発や複雑な要件への対応には不向きな場合があります。柔軟なカスタマイズや高度なロジックの実装が難しく、処理速度や拡張性にも限界があるため、基幹業務システムや大規模ECサイトなどの開発には適しません。
さらに、複数人での開発・管理体制を構築しづらく、プロジェクト全体の統制が取りにくくなる可能性もあるため、導入範囲は慎重に見極める必要があります。
ノーコードツールは、実際の業務改善やサービス開発の現場でどのように活用されているのでしょうか。
本章では、ノーコードツールを導入し、成果を上げた企業の具体的な事例をご紹介します。自社での活用イメージを深める際の参考にしてください。
アニメ『名探偵コナン』などの制作で知られるトムス・エンタテインメントでは、社内ツールの活用促進とDX推進の一環として、デジタルアダプションプラットフォーム「Fullstar」を導入しました。
導入背景には、制作工程管理システム「ProGrace」を自社開発し、運用する中で、社員の利用定着や理解度のばらつきが課題となっていたことがあります。特にアジャイル開発によって日々更新されるシステムに対し、従来のマニュアルでは情報の浸透が追いつかず、問い合わせ対応や教育コストがかさんでいました。
Fullstarの導入により、マニュアルに記載されていた内容をそのままチュートリアル化し、社員が画面上で操作方法を確認できる仕組みを整備。結果として、最も利用率が高いチュートリアルでは全体の80%以上の社員が利用するようになり、従来は見られなかったマニュアルへのアクセスを大幅に改善しました。
さらに、コンテンツ作成にかかる時間も従来の1/5に削減され、月に4〜5時間要していたマニュアル作成が約1時間で完了。複数人で制作する場合でも品質が保たれ、全体的なクオリティ向上にもつながっています。
また、説明会の時間が約50%削減されたほか、Fullstarの活用が社内に認知され、他部署からの導入希望の声も上がるなど、社内全体でDXが加速する効果も見られました。
参考:真のDX推進"のためのデジタルアダプションプラットフォーム導入! これからの成長戦略を見据え取り組む社内システム活用。|導入事例 | カスタマーサクセス(CS)ツール「Fullstar(フルスタ)」
参考:事例インタビュー第2弾! Fullstar導入によりマニュアルが100件以上閲覧され、説明会の時間も5割削減!|導入事例 | カスタマーサクセス(CS)ツール「Fullstar(フルスタ)」
スマホアプリの企画・開発を行うCraft Eggでは、社員数の増加やリモートワークの導入によって、社内での情報共有や意思統一が難しくなっていました。従来利用していた社内ポータルは使いにくく、情報の更新が追いつかず、誤った情報をもとに社員が行動してしまう問題も発生していました。
そこで導入されたのがNotionです。Notionは自由にページを作成できるため、会社のカルチャーやお知らせ、雑談の場などもまとめることができ、社員が自然と情報に触れられる仕組みを整えました。導入時には専門会社からのトレーニングやサポートを受け、社員も徐々に使いこなせるようになりました。
今後は、社員の一体感やプロジェクト間のつながりを深め、社員がプロダクトの開発により注力できるよう、業務マニュアルや会議の議事録など、Notionで全情報を管理する環境を整えたいとしています。
参考:【Notion活用事例】従業員増加とリモートワーク導入の課題を解決 - ノースサンド
本記事では、ノーコードツールの基礎知識から選び方、おすすめ10選、導入のメリット・デメリット、成功事例などを解説しました。
ノーコードツールは、専門的なプログラミング知識がなくても業務アプリやWebサービスを構築できる手段として注目されており、企業のDX推進にも大きく貢献しています。目的に合ったツールを選ぶことで、開発期間の短縮やコスト削減、業務の効率化など、さまざまな効果が期待できます。
中でも、業務システムの開発や改修を目的とするなら「Fullstar(フルスタ)」がおすすめです。Fullstarは、SaaS企業向けのオンボーディングツールで、ノーコードで操作ガイドやチュートリアルを作成できるのが特長です。
顧客が自らサービスを使いこなせるようになることで、サポート工数の削減や解約率の低下、LTV(顧客生涯価値)の向上にもつながります。
無料で始められるため、まずはお試し感覚で利用してみることをおすすめします。
詳しくはこちらの資料をご確認ください。
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