「情シスの業務、もっとスムーズに効率化できないものだろうか…」
ITが経済社会の根幹を支える今日、情報システム部門の役割はますます重要になっています。しかし同時に、業務の属人化、セキュリティリスクの増大、エンドユーザーからの問い合わせ対応の圧迫など、情シスが抱える課題も増えています。
この記事では、そんな情シス担当者が抱える課題を解決し、業務を効率化するためのツール活用術をご紹介します。目的別におすすめの情シスツール、ツール導入で失敗しないためのステップ、フリーソフト活用術と注意点、ツール選定のポイント、そして情シス担当者のキャリアアップ戦略まで、幅広く取り扱います。
情シスの業務をさらにスムーズに、さらに効率的に進めるためのヒントがきっと見つかるはずです。
情シス部門は、企業のITインフラを支える重要な役割を担っていますが、その業務は多岐にわたり、多くの課題を抱えています。ここでは、情シスが抱える代表的な3つの課題と、ツール導入による解決策を解説します。
情シス部門では、特定の担当者しか業務内容を理解していない、いわゆる「属人化」が起こりやすい傾向があります。担当者が不在になったり、退職したりすると、業務が滞ってしまう、またはブラックボックス化してしまうリスクがあります。iCraft株式会社の記事でも、情シス部門の属人化のリリスクと解消方法について解説されています。
IT資産管理ツール、ドキュメント管理ツール、業務可視化ツールなどを導入することで、誰が何をしているのか、どのような手順で業務を行っているのかを可視化し、情報共有を促進することができます。これにより、担当者が不在の場合でも、他の担当者がスムーズに業務を引き継ぐことが可能になります。
ツール | 解決策 | 期待できる効果 |
---|---|---|
IT資産管理ツール | IT資産情報を一元管理し、誰がどの資産を管理しているかを明確化 | 情報共有の促進、管理業務の効率化 |
ドキュメント管理ツール | 業務手順書やマニュアルを一元管理し、必要な情報を容易に検索可能にする | 業務の標準化、引継ぎの円滑化 |
業務可視化ツール | 業務プロセスを可視化し、ボトルネックとなっている箇所を特定 | 業務改善、効率化 |
近年、サイバー攻撃の手法は高度化・巧妙化しており、セキュリティリスクは増大の一途を辿っています。しかし、情シス部門の人手不足やスキル不足により、セキュリティ対策が後手に回ってしまうケースも少なくありません。株式会社アイエスエフネットの記事でも、情報システム部門が直面する課題としてセキュリティが挙げられています。
EDR(Endpoint Detection and Response)、SASE(Secure Access Service Edge)、IDaaS(Identity as a Service)などのセキュリティツールを導入することで、高度なサイバー攻撃を検知・防御し、セキュリティ対策を強化することができます。これらのツールは、専門的な知識がなくても比較的容易に導入・運用できるものが多く、情シス部門の負担を軽減することができます。
ツール | 解決策 | 期待できる効果 |
---|---|---|
EDR | エンドポイント(PC、サーバーなど)の不審な挙動を検知し、迅速に対応 | マルウェア感染の防止、被害の最小化 |
SASE | クラウド上でセキュリティ機能を提供し、場所やデバイスを問わず安全なアクセスを実現 | リモートワーク環境のセキュリティ強化、セキュリティ対策の一元化 |
IDaaS | クラウド上でIDと認証を管理し、シングルサインオン(SSO)などを実現 | 不正アクセスの防止、利便性の向上 |
エンドユーザーからのITに関する問い合わせは、情シス部門の業務を圧迫する大きな要因の一つです。特に、同じような問い合わせが繰り返し寄せられる場合、担当者の負担は増大し、本来注力すべき業務に時間を割けなくなってしまいます。
DAP(Digital Adoption Platform)、FAQシステム、チャットボットなどのツールを導入することで、エンドユーザーが自己解決できる環境を構築し、問い合わせ件数を削減することができます。これにより、情シス部門の負担を軽減し、より戦略的な業務に集中することが可能になります。
ツール | 解決策 | 期待できる効果 |
---|---|---|
DAP | ソフトウェアの利用方法を画面上でガイドし、エンドユーザーの操作を支援 | 問い合わせ件数の削減、トレーニングコストの削減 |
FAQシステム | よくある質問とその回答をデータベース化し、エンドユーザーが自己解決を支援 | 問い合わせ件数の削減、サポート業務の効率化 |
チャットボット | AIを活用してエンドユーザーからの問い合わせに自動で対応 | 24時間365日のサポート提供、問い合わせ対応の効率化 |
情シス部門の業務は多岐に渡り、それぞれの業務に特化したツールを導入することで、効率化を大きく進めることができます。ここでは、管理部門、セキュリティ部門、ヘルプデスク部門の3つの部門別に、おすすめの情シスツールをご紹介します。
管理部門では、社内のIT資産やライセンス、プロジェクトの進捗状況などを管理する必要があります。これらの業務を効率化するためには、以下のツールがおすすめです。
IT資産管理ツールは、PCやソフトウェアなどのIT資産情報を一元管理し、セキュリティ対策やコスト削減に貢献します。例えば、社内のPCのOSバージョンやインストールされているソフトウェアを把握し、セキュリティアップデートの適用状況を確認したり、不要なソフトウェアのライセンスを削減したりすることができます。 IT資産管理ツールを導入することで、ITコストの削減や運用の効率化、セキュリティリスクの低減が期待できます。
ライセンス管理ツールは、ソフトウェアライセンスの利用状況を把握し、ライセンス違反や不正利用を防止します。ライセンスの過不足を把握することで、無駄なライセンス購入を避け、コストを最適化することができます。
プロジェクト管理ツールは、プロジェクトの計画、実行、管理を支援し、プロジェクトの遅延や予算超過を防止します。タスクの割り当て、進捗状況の把握、コミュニケーションなどを一元的に管理することで、プロジェクトの成功率を高めることができます。
ヘルプデスク部門では、エンドユーザーからの問い合わせ対応に多くの時間を費やしています。これらの業務を効率化するためには、以下のツールがおすすめです。
DAPは、ソフトウェアの利用方法を画面上でナビゲートし、エンドユーザーの自己解決を支援します。操作手順を視覚的に示すことで、問い合わせ件数を削減し、ヘルプデスクの負担を軽減します。
Fullstarはクラウドサーカス株式会社が提供する国産のデジタルアダプションプラットフォーム(DAP)です。
元々はSaaS企業のカスタマーサクセスを効率化するために開発されましたが、最近では社内向けに導入社数を増やしてきています。
クラウドサーカス株式会社はこれまで53,000社以上にSaaSツールを導入してきた実績を持ち、自社のカスタマーサクセスのノウハウを活かした顧客へのフォローが特徴です。
またリーズナブルな価格が魅力で、リソースが足りない企業向けにガイドやツールチップなどの作成代行も行っています。
運営会社 |
クラウドサーカス株式会社 |
主要な機能 |
ガイド、ツールチップ、アンケート、分析など |
料金 |
月60,000円~(無料プランあり) |
おすすめな企業 |
ミニマムに始めたい企業、リソースに不安がある企業 |
URL |
FAQシステムは、よくある質問とその回答をデータベース化し、エンドユーザーが自己解決できるようにします。FAQシステムを導入することで、問い合わせ件数を削減し、ヘルプデスクの負担を軽減することができます。NotePMは、社内FAQ・マニュアルの作成に役立つツールとして紹介されています。
チャットボットは、AIを活用してエンドユーザーからの問い合わせに自動で回答します。24時間365日対応可能で、簡単な質問であれば即座に回答できるため、ヘルプデスクの負担を大幅に軽減することができます。Chat Plusは、導入実績が業界No.1のチャットボットツールとして紹介されています。
情シスツールは、導入すればすぐに効果が出る魔法の杖ではありません。導入を成功させるためには、事前の準備と計画が不可欠です。ここでは、情シスツール導入で失敗しないための5つのステップをご紹介します。
まず、自社の情シス部門が現在抱えている課題を明確にしましょう。課題を特定せずにツールを導入しても、期待した効果は得られません。以下の項目を参考に、現状を分析し、具体的な課題を洗い出してください。
これらの情報を基に、例えば「ヘルプデスクの問い合わせ対応に時間がかかり、他の業務に手が回らない」「IT資産管理が煩雑で、ライセンス違反のリスクがある」といった具体的な課題を明確にすることが重要です。
課題が明確になったら、それを解決するために必要なツールの要件を定義します。以下の項目を参考に、ツールの選定基準を設定しましょう。
例えば、「問い合わせ対応時間を短縮するために、FAQシステムを導入したい。FAQの作成・更新が容易で、検索性が高く、既存のチャットツールと連携できるものが望ましい」といった具体的な選定基準を設定します。
いくつかの候補ツールを選定したら、実際に無料トライアルを利用したり、PoC(Proof of Concept:概念実証)を実施したりして、その有効性を検証しましょう。PoCでは、実際にツールを導入した場合の効果を検証するために、限定的な範囲でテスト運用を行います。
PoCの結果、期待した効果が得られない場合は、別のツールを検討する必要があります。重要なのは、実際に試してみることで、カタログスペックだけでは分からない使い勝手や効果を確かめることです。
ツールの選定と効果検証が終わったら、具体的な導入計画を策定します。導入範囲、スケジュール、担当者、教育計画などを明確にしましょう。最初から全社的に導入するのではなく、段階的に導入することをおすすめします。
段階的な導入により、初期段階でのトラブルを最小限に抑え、スムーズな全社展開を目指します。
ツール導入後も、継続的な運用体制の構築と効果測定が重要です。ツールの利用状況をモニタリングし、課題を特定し、改善策を実施しましょう。
例えば、FAQシステムの導入後、問い合わせ件数が減少したかどうか、FAQの閲覧数や検索キーワードなどを分析し、FAQの内容を改善していく必要があります。ツールは導入して終わりではなく、継続的な改善によってその価値を最大化できるのです。
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