おすすめのデジタルアダプションプラットフォーム(DAP)は?10社を徹底比較!

おすすめのデジタルアダプションプラットフォーム(DAP)は?10社を徹底比較!

今回は10社のデジタルアダプションプラットフォームを比較する記事です。

「デジタルアダプションプラットフォームを検討中だけど、何を選べば良いか分からない…」

「自分に合ったデジタルアダプションプラットフォームが分からない…」

なんて思っていませんか?

 

近年海外を中心に注目を浴びてきているデジタルアダプションプラットフォーム。

日本ではまだまだ知名度の低い領域ですが、それでも提供するベンダーの数は増えてきています。

今回はそんなデジタルアダプションプラットフォームについて、主要な10社の製品をジャンルごとにご紹介していきます。

この記事を読み、ぜひ導入の参考にしてみてください。

 

デジタルアダプションプラットフォームについて詳しく知りたい方はこちら

デジタルアダプションプラットフォームとは

 DAP_とは.png

デジタルアダプションプラットフォームとは、システムやツールの定着を促進するためのツールのことを指します。

具体例としては、画面上でガイドやチュートリアルなどを表示してユーザーを案内し、自己解決を促すようなものがあります。

アメリカの調査会社であるガートナーは「2025年までに70%の組織がテクノロジースタック全体でデジタルアダプションプラットフォームを活用するようになり、不十分だったアプリのユーザーエクスペリエンスを改善できる」と予想しており、海外を中心に今非常に注目を浴びてきています。

デジタルアダプションプラットフォームは大きく分けて、従業員向けのものと顧客向けのものの2つがあります。以下でそれぞれを詳しく紹介するので、自分たちのニーズに合ったものをチェックしてみてください。

従業員向けデジタルアダプションプラットフォーム

DXという言葉が浸透してきた中で、多くの企業が社内にシステムやツールを導入するようになりました。

ただ企業がDXを推進する中で、社員がシステムを使いこなせないなどの理由から、思うように費用対効果が得られずDXに失敗する企業も少なくありません。

そこで企業が本来ツールやシステムを導入してやりたかった事を実現し、本当の意味でDXを成功に導くために生まれたのがデジタルアダプションプラットフォームなのです。

社内システムや社内ツールにデジタルアダプションプラットフォームを導入することで、社員は情報システム部などに問い合わせることなく、画面上で自己解決できるようになります。

顧客向けデジタルアダプションプラットフォーム

近年クラウド型のSaaSツールが普及してきた中で、提供する側の企業は顧客に少しでも長く利用してもらう事に重きを置くようになってきました。それに伴いカスタマーサクセスの重要性が増してきた中で、ユーザーの定着を促進するためにはオンボーディングに多くの時間を割く必要があります。

ただ全ての顧客対応を人が行っていると、本当にアプローチしたい顧客への対応が疎かになってしまうため、デジタルアダプションプラットフォームを活用することで、ユーザーに自己解決を促し、顧客対応を効率化していく事が求められているのです。

またツールによっては顧客管理を行えるものもあり、ユーザーの活用状況に合わせてセグメント分けしてアプローチできます。活用できているユーザーに対してはアップセルを、活用できていないユーザーには解約を阻止するなど、企業はより効率的なアプローチが実現できるようになります。

 

デジタルアダプションプラットフォーム導入のメリット

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次にデジタルアダプションプラットフォームを導入するメリットを3つご紹介します。

システム定着までのコスト削減

ユーザーがシステムを使いこなせるようになるまでには一定のコストを要します。そのため企業はマニュアルを作成したりすることでシステムの定着を促進させます。

しかしこのような施策は時間や手間などのコストがかかる上、ユーザーの中にはマニュアルを見ないで問い合わせてくる人もいます。

そんな時、デジタルアダプションプラットフォームを導入することで、ユーザーは自己解決が可能となり、管理者側の工数も圧倒的に減ります。

利用するユーザーが自己解決できるセルフオンボーディングこそが、デジタルアダプションプラットフォームの強みなのです。

開発コストを抑えて実装可能

ユーザーがシステムやツールにいち早く定着してくれるよう、企業は様々な対策を打ちます。その中の一つにはユーザーを案内するようなガイドなどもありますが、新しく機能を追加するのは開発者の人件費をはじめとした様々なコストがかかります。

お金以外にも要件定義から実装までに最低でも数か月の時間を要するため、気軽に取り組めるものではありません。

そこでデジタルアダプションプラットフォームを導入することで、企業は開発コストを削減しつつ、開発担当以外の社員でも実装まで簡単に行えるような環境を構築できます。

問い合わせ対応を効率化

ユーザーがシステムを活用できていないと、管理者に問い合わせが集中します。そして問い合わせが増えると、その対応をする担当者の負担が増加し、本来やるべき業務に割く時間が減ってしまいます。

実際に多くの企業が問い合わせ対応に頭を抱えており、近年問い合わせ対応の効率化ができるツールも増えてきました。

デジタルアダプションプラットフォームを導入すれば、ユーザーの自己解決を促すことができ、システムやツールに関する問い合わせを大幅に削減することができます。

また問い合わせに対する回答の質を均一化することができるため、ユーザー側と管理者側の双方に大きなメリットがあると言えます。

 

デジタルアダプションプラットフォームの選び方

デジタルアダプションプラットフォーム_機能.png

次にデジタルアダプションプラットフォームを導入するにあたり、失敗しない選び方を3つご紹介します。これらを参考にし、自分に合ったものを選んでみてください。

導入の目的を決める

「なぜデジタルアダプションプラットフォームが必要なのか」を事前に明確にしておくのは非常に重要です。

企業によって課題は異なりますが、導入する目的が分からなければ導入が成功だったかを測ることも難しくなってしまいます。

以下に導入の目的の例を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

  • 問い合わせを〇%削減する
  • ユーザーのLTV(ライフタイムバリュー)を伸ばす
  • オンボーディングを効率化する

必要な機能を洗い出す

導入の目的を決めたら、自分たちに必要な機能を洗い出しましょう。

デジタルアダプションプラットフォームと言っても、ツールによってできることも異なってきます。解約阻止に課題があるのならば解約アラートのような機能が必要になり、ユーザーの活用度合いを可視化したいのならアナリティクス機能が必要です。

まずは自分たちのやりたいことをざっくりと確認した上で、それが実現できる機能を持ったデジタルアダプションプラットフォームを選ぶことをおすすめします。

料金体系を確認する

導入するツールの料金体系も事前に確認しておきましょう。

ユーザーの人数によって料金が上がっていく従量課金制のものや、適用可能なシステムによって料金が変わるものなど、ツールによって料金体系は様々です。

特に社内DXとして社員向けに導入を考えている場合、社員数が多い大企業は従量課金制のツールを導入するとコストが大きくなってしまいます。

またベンダーによっては、ガイドやチュートリアルなどの作成を代行するサービスを提供しているものもあるため、自分たちのリソースや予算と照らし合わせながら最適なツールを選んでみてください。

 

顧客と従業員両方に使えるDAP5選


WalkMe

WalkMeはイスラエル発の世界十で3,500万人以上が利用しているデジタルアダプションプラットフォームです。

社内ツールを入れることで従業員が不必要な労力を強いられる「デジタルフリクション」がない世界を目指し、事業を展開しています。

従業員向けと顧客向けの両方で利用可能となっており、規模の大きな大企業を中心に日本でも導入社数を増やしています。

世界的なツールとして堅牢なセキュリティを誇っており、ウェブ、デスクトップ、モバイルと利用環境を選ばずに使えるのも特徴です。

運営会社

WalkMe株式会社(イスラエル)

主要な機能

ガイダンス、ワークフロー、チャット、分析など

料金

要問合せ

おすすめな企業

予算をかけられる企業、確実に効果を出したい企業

URL

https://www.walkme.com/jp



Pendo

Pendoはアメリカ発のデジタルアダプションプラットフォームで、1万社以上が導入しています。

オールインワンプラットフォームを通してシステムのUI/UX向上定着化をサポートし、顧客体験と生産性の向上を実現。

独自のAIを搭載した機能も新しくリリースされ、ガイドやコンテンツの作成だけでなく、定性的なインサイトをAIが自動でフィードバックしてくれたりと、AIが業務改善に貢献してくれます。

また月間のアクティブユーザー数によって5つのプランに分かれており、中には無料で使えるプランもあるため、気になる方は試しに使ってみることをおすすめします。

運営会社

Pendo.io, Inc.(アメリカ)

主要な機能

ガイド、ワークフロー、チャット、分析など

料金

要問合せ(無料プランあり)

おすすめな企業

予算をかけられる企業、確実に効果を出したい企業

URL

https://jp.pendo.io/



テックタッチ

テックタッチ400万人以上のユーザーが利用する、国産デジタルアダプションプラットフォームです。

「すべてのユーザーがシステムを使いこなせる世界に」を掲げ、従業員向けと顧客向けの両方でツールを展開しています。

また公共団体に向けた導入にも力を入れており、高いセキュリティが求められる役所などの公的機関にも対応している点も特徴の一つです。

また国産ツールの中でも豊富な機能を誇っており、誰でも簡単に使いこなすことができます。

運営会社

テックタッチ株式会社

主要な機能

ガイド、ツールチップ、利用分析など

料金

要問合せ

おすすめな企業

国産ツールを使いたい企業、公共団体

URL

https://techtouch.jp/

 

Fullstar

Fullstarクラウドサーカス株式会社が提供する国産のデジタルアダプションプラットフォームです。

元々はSaaS企業のカスタマーサクセスを効率化するために開発されましたが、最近では社内向けに導入社数を増やしてきています。

クラウドサーカス株式会社はこれまで53,000社以上にSaaSツールを導入してきた実績を持ち、自社のカスタマーサクセスのノウハウを活かした顧客へのフォローが特徴です。

また月額60,000円とリーズナブルな価格が魅力で、リソースが足りない企業向けにガイドやツールチップなどの作成代行も行っています。

運営会社

クラウドサーカス株式会社

主要な機能

ガイド、ツールチップ、アンケート、分析など

料金

月60,000円~(無料プランあり)

おすすめな企業

ミニマムに始めたい企業、リソースに不安がある企業

URL

https://fullstar.cloudcircus.jp/

 

Onboarding

Onboardingは株式会社STANDSが提供する、ノーコードの直感的な操作が特徴のデジタルアダプションプラットフォームです。

ノーコードでユーザーを導くガイドやポップアップを表示し、ユーザーの機能活用を促進。

株式会社STANDSは従業員数が20名程度と小規模な組織ですが、顧客向けと従業員向けの両方で導入社数を増やして来ています。

分かりやすいUIに強みがあるため、リテラシーが高くない人でも簡単に操作できる点は強みと言えます。

運営会社

株式会社STANDS

主要な機能

ガイド、ワークフロー、機能活用レポートなど

料金

要問合せ

おすすめな企業

国産ツールを使いたい企業、使いやすさを重視する企業

URL

https://onboarding.co.jp/

 

顧客向けDAP3選

デジタルアダプションプラットフォーム_顧客向け.png


KARTE

KARTEは株式会社PLAIDが提供するCX(顧客体験)プラットフォームです。

ニーズに応じて6つのパッケージが用意されており、デジタルアダプションとして活用できるのはその中のRight Support by KARTEになります。

チャットボットやFAQシステムを導入しても問い合わせが来てしまうという企業に対して、問い合わせ前の行動を可視化しユーザーに最適な回答を簡単に提供可能。

導入サポートや運用サポートなど、サポート体制が整っているのもポイントです。

運営会社

株式会社プレイド

主要な機能

サポートウィジェット、ユーザー行動分析、レポートなど

料金

要問合せ

おすすめな企業

予算をかけられる企業、確実に効果を出したい企業

URL

https://karte.io/

 

Openpage

Openpageは株式会社Openpageが提供するカスタマーサクセスポータルです。

労働集約的な負担が多いカスタマーサクセス部門に対して、デジタルを使ってソリューションを提供しています。

顧客情報を一元管理で見える化できるだけでなく、コミュニティ機能でユーザー同士がコミュニケーションをとれる場を作れるなど、他のツールにはない機能が豊富に揃っています。

他のデジタルアダプションプラットフォームとは異なり、商談前から商談後、受注後と、それぞれのフェーズで活用することができるツールとなっています。

運営会社

株式会社Openpage

主要な機能

サイト構築、コミュニティ機能、アンケート、分析など

料金

要問合せ

おすすめな企業

商談前からデジタル化したい企業、コミュニティを構築したい企業

URL

https://www.openpage.jp/

 

Sprocket

Sprocketは株式会社Sprocketが提供するCX(顧客体験)改善プラットフォームです。

Webサイトにタグを埋め込むだけで、ポップをアップを連続して表示するチュートリアルや、動画を使ったWeb接客などが実装可能になります。

Web接客は実際に店舗にいるような感覚をオンラインで再現でき、業界問わず多くの企業での導入実績を誇ります。

またツールの提供に留まらず、専任のコンサルタントが導入企業様のビジネスに深く入り込み、独自のメソッドにもとづいてPDCAサイクルを回していくのも特徴です。

運営会社

株式会社Sprocket

主要な機能

チュートリアル、チャットボット、アンケート、分析など

料金

要問合せ

おすすめな企業

Web接客を提供したい企業、伴走支援を受けたい企業

URL

https://www.sprocket.bz/

 

従業員向けDAP2選

デジタルアダプションプラットフォーム_従業員向け.png

BizFront

BizFrontはNTTテクノクロス株式会社が提供するデジタルアダプションプラットフォームです。

社内システムの画面上に様々な機能を簡単に追加でき、業務DXを定着させることでビジネススピードを向上させます。

他のツールと違いネットワークやサーバー接続がいらないオンプレミス型のツールであるため、セキュリティ性が高いのも特徴です。

またWindowsアプリケーションにも対応しているため、基本的にどんなシステムでも導入できる点も強みと言えます。

運営会社

NTTテクノクロス株式会社

主要な機能

ナビゲーション、データ転記機能、プルダウン制御など

料金

年100万円~

おすすめな企業

高セキュリティを求める企業、Windowsアプリで使いたい企業

URL

https://www.ntt-tx.co.jp/products/bizfront/sui/

 

Dojoナビ

Dojoナビは株式会社テンダが提供するシステム操作ナビゲーションツールです。

ユーザーは画面上で操作手順をナビゲートすることにより、これまで必要だった確認時間や、研修の工数、コストを削減することができます。

ナビゲーションやツールチップなど基本的な機能が揃っているだけでなく、株式会社テンダが提供するマニュアル自動作成ツールなどと組み合わせて使える点も特徴です。

無料トライアルもあるため、気になる方はぜひ試してみてください。

運営会社

株式会社テンダ

主要な機能

ナビゲーション、ツールチップ、ふせん機能など

料金

月55,000円~

おすすめな企業

ミニマムに始めたい企業

URL

https://tepss.com/dojo-navi/

まとめ

今回の記事では、おすすめのデジタルアダプションプラットフォーム10社を比較してきました。

近年、急速に注目を浴びてきている領域として、従業員向けや顧客向けなど、用途によって様々なツールが存在します。

おすすめの選び方もご紹介したので、ぜひこの記事を参考にして、自分たちにあったデジタルアダプションプラットフォームを探してみてください。

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